2019.8.23(金)
映職連加盟の八団体、それぞれにとっての著作権とは? を考える勉強会の3回目。
今回は2008年に山形ドキュメンタリー映画祭で上映された
映画『RIP!リミックス宣言』(監督ブレッド・ゲイラー)を上映し
現在、著作権が置かれている状況を検証するという試みで企画され
ゲストには弁護士の内藤篤氏、監督協会より梶間俊一氏
シナリオ作家協会より井土紀州氏をお招きしました。
弁護士の内藤篤氏 監督協会 シナリオ作家協会
梶間俊一氏 井土紀州氏
『RIP!リミックス宣言』は、劇中の音楽や映像に既存の作品を多数使用し
それを「リミックス」と称し「著作権は共有されるべき」と主張する映画で
著作権を守る立場の我々とは真逆の立ち位置であるため、上映後のディスカッションでは
「著作権者に対しての敬意が欠けている」などといった激しい意見が飛び交いました。
そもそも「なぜ勉強会でこの映画を観る必要があるのか?」という疑問も出ましたが
この映画から分かる「著作権を放棄した場合」について考えると、逆に著作権本来の歴史や意義、
必要性も浮き彫りになり、「美術協会的には他作品のセットや建具を使い回すこともあり
まさしく「リミックス」「効果音なども使い回されている。著作権は誰のものか?」といった
各協会から見た素朴な疑問や、「著作権を行使したアーカイブ(原版保護)の重要性」といった
今後の映職連の課題と言うべき意見も出て、著作権について考える素地となる
大変有意義な勉強会となりました。